PRODUCT製品情報
X-Rite 310T/310TR カラー透過濃度計(販売終了 2014年1月にサービス終了)
X-Rite 310Tは写真業界用のカラー透過濃度計です。黒白濃度測定の特性は可視域全体に感度があり日本国内で最も広く使われている「ISO Visual」です。カラー濃度測定の特性は写真のポジフィルムに適合している「ISO Status A」と写真のネガフィルムに適合している「ISO Status M」の両フィルターを搭載しています。
測定機能として、濃度、濃度差、相対濃度、拡大濃度(×10)を持っています。
仕様について
X-Rite 310TR(販売終了)は写真業界用のカラー透過反射兼用濃度計です。黒白濃度測定の特性は可視域全体に感度があり日本国内で最も広く使われている「ISO Visual」です。カラー濃度測定の特性は写真のポジフィルムに適合している「ISO Status A」と写真のネガフィルムに適合している「ISO Status M(透過のみ)」の両フィルターを搭載しています。測定機能として、濃度、濃度差、相対濃度、拡大濃度(×10)を持っています。
x-rite310TRは販売終了となりました。今後は310Tと504との組み合わせでご使用下さい。
後継機
X-Rite 310TはマクベスTD-903の後継機としてご使用いただけます。弊社における互換性テスト結果は下記の表をご覧下さい。
パソコン接続
パソコンへ濃度測定値を取り込む場合は標準のRS-232Cインターフェースコネクタにオプションのケーブル/変換コネクターを取り付けてパソコンに接続し、WindowsのHyper Terminalなどで取り込みます。(Tool Cribは対応していません)
透過濃度計の経緯
従来、透過濃度計は写真業界、コマーシャル業界、印刷製版業界等で非常に多く使われていましたが、順次その業界での使用機器の中にビルトインされていった結果、透過濃度計の販売台数が激減しました。そのため1995年ごろから測色機メーカは透過濃度計の製造を順次取りやめてしまい、現在透過濃度計を製造するメーカは非常に少なくなっています。310シリーズは現存する唯一の写真用透過濃度計です。
透過測定仕様
分光感度特性 | ISO Visual(視感) /StatusA、M |
---|---|
測定レンジ | 0〜4.0D |
測定確度(Φ3) | ±0.02D(0-3.7D)±1%(3.7-4.0D) |
測定機能 | 濃度、濃度差、相対濃度、拡大濃度(×10)> |
測定アパーチャー | Φ3、Φ2、Φ1mm |
反射測定仕様(310TRのみ)
分光感度特性 | ISO Visual(視感) /StatusA |
---|---|
測定レンジ | 0〜2.5D |
測定確度 | ±0.02D |
測定機能 | 濃度、濃度差、相対濃度、拡大濃度(×10) |
測定アパーチャー | Φ4.76mm |
反射ヘッドサイズ | H43×W76×D180mm |
測定器仕様
ウオームアップ時間 | 2分間 |
---|---|
電源電圧 | 95-130V(AC) |
消費電力 | 50W(平均) |
測定環境 | 10-35℃/結露無きこと |
サイズ | H152×W330×D435mm |
重量 | 8.63kg |
互換性テスト(Status A:ご参考)
Test Target | TD-903 | 310T | Delta | 考察 | |
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20 Step Tablet | No.1 | 0.24 | 0.25 | -0.01 | この測定データはMacbeth TD-903、X-Rite 310T共に添付のキャリブレーションウエッジでキャリブレーション後測定しています。 TD-903用のキャリブレーションウエッジと310T用のキャリブレーションウエッジに(値付けの)差があるため、濃度4付近の差が0.1ありますが、両機を20 Step Tabletでキャリブレートしてから測定するとその差は非常に小さいものになります。 従来、マクベス濃度計をお使いのユーザーは、現在使用している機種のキャリブレーションウエッジを使うことで互換性の高い測定ができます。 TD-903はTR-924の透過測定部のみの構成です。 |
No.2 | 0.45 | 0.46 | -0.01 | ||
No.3 | 0.64 | 0.66 | -0.02 | ||
No.4 | 0.84 | 0.86 | -0.02 | ||
No.5 | 1.05 | 1.07 | -0.02 | ||
No.6 | 1.26 | 0.26 | 1.00 | ||
No.7 | 1.46 | 1.49 | -0.03 | ||
No.8 | 1.67 | 1.71 | -0.04 | ||
No.9 | 1.87 | 1.91 | -0.04 | ||
No.10 | 2.07 | 2.11 | -0.04 | ||
No.11 | 2.27 | 2.32 | -0.05 | ||
No.12 | 2.47 | 2.53 | -0.06 | ||
No.13 | 2.68 | 2.73 | -0.05 | ||
No.14 | 2.89 | 2.95 | -0.06 | ||
No.15 | 3.08 | 3.15 | -0.07 | ||
No.16 | 3.28 | 3.35 | -0.07 | ||
No.17 | 3.48 | 3.57 | -0.09 | ||
No.18 | 3.68 | 3.76 | -0.08 | ||
No.19 | 3.86 | 3.96 | -0.10 | ||
No.20 | 4.04 | 4.14 | -0.10 | ||
Kodak Trans. Den. Check Plaque |
1R | 1.84 | 1.83 | 0.01 | このチェックプレークはStatus Aの感度特性を非常にシビアに調べるために用いられます。(チェックプレーク自体は絶版となっており、現在入手不可です) 2Rと2Bに差があります。2*に差があるということは本来のステータスでの測定で受光しないはずの光がセンサーに届いているということです。2Rでは分光透過率として361Tの方が受光域が広がっています。このため濃度が下がっています。2Bではこの逆が起こっています。 このテストは非常にシビアにチェックした場合をあらわしていますので実際のサンプルを測定した場合には差が無いということも十分にありえます。導入前の実機テストをお勧めいたします。 |
2R | 1.27 | 0.89 | 0.38 | ||
1G | 1.27 | 1.25 | 0.02 | ||
2G | 0.78 | 0.77 | 0.01 | ||
1B | 1.22 | 1.14 | 0.08 | ||
2B | 0.81 | 0.95 | -0.14 | ||
Level-R | 3.03 | 3.07 | -0.04 | ||
Level-G | 2.95 | 2.99 | -0.04 | ||
Level-B | 3.12 | 3.16 | -0.04 |
- ※本データはご参考として提示しています。